@article{oai:sojo-u.repo.nii.ac.jp:00000919, author = {富永, 健斗}, issue = {9}, journal = {崇城大学芸術学部研究紀要}, month = {}, note = {稿者が彫刻を始めてから6年が経とうとしている。これまで稿者は人物像の制作を基本としてきたが、その際、具象と抽象という造形上は対極にある2つの表現手段を用いて人物像の制作を試みてきた。具象とは、20世紀に現れた自然や現実を再現描写しない抽象芸術に対して、一般的に従来の再現的な表現を総括するために使用され始めた概念である。本研究において稿者が言う「具象」的表現も、目の前に存在する自然の形象を客観的、再現的に表現することを意味している。また、抽象とは、一般に自然の再現によらず、線と色と形の組み合わせによって表現されたものを指すが、本研究において稿者が言う「抽象」的表現とは、自身のイメージを優先させて自然や現実の形象をデフォルメしたり、不要な箇所を取り去ったりしながら表現することを意味している。具象表現と同時に抽象表現も追究してきたのは、彫刻を始めた当初から現在に至るまでベースとしている人物表現のための手掛かりを探すためであった。つまり、具象的表現と抽象的表現の間を行き来することが、稿者にとっては制作において「新しい形」を見出すための手段であったのである。しかし、抽象的表現によって制作した作品を他者に見せると、「よく分からない」という感想が多く、稿者が本当に表現したいことは結局何であったのか次第に自分でも分からなくなってきていた。こうした経験を踏まえ、本修了研究では、基本としてきた具象的表現に立ち返り、ストレートに思いや表現したかったことを伝えるためにはどうしたら良いか、またそもそも自分が表現したいものは何なのかを明らかにしてからテーマを設定することにした。そしてこれまで人物像制作において重視してきた具象的表現と抽象的表現双方から「立体表現」を再考し、テーマを「彫刻の具象的表現における量のコントラストの追究」とすることにした。}, pages = {177--183}, title = {《彩ずる間》具象彫刻制作における「量のコントラスト」の追求}, year = {2016} }