@article{oai:sojo-u.repo.nii.ac.jp:00001377, author = {木本, 拓哉}, journal = {崇城大学紀要, Bulletin of Sojo University}, month = {}, note = {康熙帝、雍正帝、乾隆帝の三代に仕えた儒者の一人に方苞がいる。方苞は『周礼』『儀礼』『礼記』の三礼の学問を深め、三礼義疏館の副総裁を務めた。本論考は方苞の『周礼』解釈を、その修辞法分析という観点から探るものである。方苞は『周礼』夏官の大司馬こそ、聖人の遺徳が込められた文章と考えていた。大司馬の記述は軍事演習に関するものであるが、その文章は「詳」「略」を組み合わせたもので、詳しく書くことで大規模な演習であることを示し、略して書くことで小規模の演習であることを示していると考えていた。また方苞は『周礼』と『春秋』とを関連付けてもいた。『春秋』は春秋の筆法とも呼ばれる独特な修辞法を有している。その修辞法は『春秋』だけでなく『周礼』にも使われていると方苞は考えており、それが大司馬の文章に当てはめられた。また方苞は、「義法」という文章創作の理論を唱えていたが、これも大司馬の修辞法と一致するものとされた。方苞の唱えた「義法」は文章創作の理論に止まらず、経書を解釈する一つの視点でもあったことを解明することができた。}, pages = {179--190}, title = {方苞における『周官』の修辞法解釈}, volume = {44}, year = {2019} }