@article{oai:sojo-u.repo.nii.ac.jp:00001266, author = {杉山, 麗子}, issue = {10}, journal = {崇城大学芸術学部研究紀要}, month = {}, note = {本稿は、修了作品《鳥》の制作をするにあたって、油彩における半抽象絵画としての表現を追求し、その実現を試みたものである。美術における抽象画の定義や抽象画家の作品を例に、自身の中での半抽象表現とはどのようなものなのかを考察し、油彩においてそれを表現する過程を図版とともに解説した。 筆者が半抽象表現に意識を向けるきっかけとなったのは、過去の作品ならびに自身の制作姿勢をみつめるうちに、筆者が過去の油彩での制作において表現したかったこととは一体どのようなものであったか、改めて考えたときのことである。一見具象絵画ともとれる作風でありながらそのモデルは特定の何らかの物質、あるいは生き物ではなく、常に心の中にある架空のモチーフであり、それらを自らの表現したいイメージのままに画面に落とし込むことが自身の制作において表現してきたものだと気がついた。そのような自身の制作スタイルを、本稿では半抽象表現であると定義した。 本稿は3章構成になっており、各章の内容は以下の通りである。 第一章では、題材設定までの経緯を述べている。筆者の過去の制作作品を振り返り、当時の制作で意識していたことや、作品についての解説ならびに反省点などを思い起こすことで、修了制作のテーマを決めるに至ったという経緯について説明している。第二章では、まず本修了研究作品の構想についての解説、及び半抽象絵画としての表現の具体例を3つの観点から述べ、最後に本画制作の制作過程及び制作論にて締めくくっている。具体的には、2-1.構想では、構想を練るにあたって重要視した点について、過去作品の反省とともに述べている。2-2.半抽象表現の具体例では半抽象表現として、色味による明暗表現、油彩による 3DCG 的な表現と平面との融合、造形の歪みによる半抽象的表現の三点に焦点を当て、それぞれの内容について例とともに解説している。2-3.本画では、制作において前述の半抽象表現の実践例とともに制作過程を解説している。第三章では、成果と反省、ならびに今後の展望についてまとめ、本稿を終了している。}, pages = {119--120}, title = {《鳥》自己の解釈に基づく半抽象的な絵画表現の追求}, year = {2017} }