@article{oai:sojo-u.repo.nii.ac.jp:00001241, author = {河口, 和幸}, journal = {崇城大学紀要, Bulletin of Sojo University}, month = {}, note = {金融機関の再編の動きが続いているが、中でも九州の地域銀行においてやや目立つように思われる。経営再編の動きを歴史的に見ると、バブル崩壊後にはいわば救済型が先行したが、最近は未来志向型へと変化してきている。地域銀行が経営再編を急いでいる背景には、①成長性・発展性の鈍化、②収益構造の趨勢的悪化、③取引先企業の海外進出の動きへの対応、④九州の経済的結びつきの強まりと福岡一極集中化、⑤経営再編の波に乗り遅れることへの恐怖感、等が考えられる。経営体質強化のためには、経営再編のみが唯一の方策ではないが、経営再編の道を選択する場合には求められる精神があり、それを疎かにして再編を急いでもあまり大きな成果は期待できないと思われる。その精神とは、①地域発展への貢献度の向上、②顧客利便性の向上、③社会が抱える課題への取り組みの強化であり、④そうした点を希求する結果としての経営の安定性の向上の4点である。これまでに行われた経営再編を評価すると、依然多くの課題を残しているように窺われる。経営再編を選択する際には、堅持すべき精神を明確に意識して目指すべき再編の成果、すなわち「シナジー効果」を挙げていくことが大きな課題である。}, pages = {23--45}, title = {九州における地域銀行の経営再編}, volume = {42}, year = {2017} }